派遣から14ヶ月が経過、2号と同様、またもや2ヶ月遅れの3号報告書を提出。
[一部のみ抜粋]■ 活動の進捗状況12月までに終える予定であったWebデザインの授業は、予測してはいたが、カウンターパートの空き時間や遷都450周年祭、隊員総会、またカウンターパートよりの要望を内容に取り入れた為に遅れている。現在のところは、3月いっぱいまでかかる予定。 カウンターパートは、現在授業を行っているCSS(カスケイディングスタイルシート)の章にもっとも興味があるようで、練習問題を出すと、家で解いてくる来るようになった。授業のし甲斐を感じるとともに、継続して知識を利用、更に他の教師へ、技術移転することを期待している。 ■ 着任後1年時点の活動結果と課題及び課題に対する解決案現在教えているカウンターパートにはほぼ一通りWebデザインの授業を終了した。要望に応じて応用編を教えている状況である。補佐は必要であるが、デザイン以外においては、Webサイトが作成できるレベルになっており、次の段階、文学部のWebサイト作成にも移れると考えている。 また自身1代で活動を終えることになるので、カウンターパートが授業などを通じて得た知識を、更に他へ技術移転出来ないかどうかも考える必要があるが、これは検討中。 ■ 社会的格差に関する所見男女の格差は文学部ではほぼ見られない。学部長が女性、副学部長3人中2人が女性ということもあり、やや女性優位という印象さえ受ける。ただ、秘書は女性のみ、さらにお茶を出したり、お皿を洗うのは女性だが、ラオス社会では当たり前のようであり、女性からの反発は無い。さらに特に若い男性の先生たちは、このような女性の仕事を積極的に手伝ってくれる。 大学で役職に就くには留学経験、博士課程修了が条件のように思える。先日同室のランポーン先生も、オーストラリアに留学したが、帰国した暁にはきっと上の役職に就くであろうと推測される。 経済格差から見ると、文学部の先生達はビエンチャンの中でも皆、裕福な部類に入るのではないだろうか。車を持ち、身なりや食事に掛ける金額もさることながら、女性が多いということも手伝って、市街地に出る機会があると、買い物に繰り出すことが多い。反面、大学内に掃除の仕事に来ている女性や、売る為にペットボトルを収集して歩く女の子を見ると、格差を感じずにはいられない。特にビエンチャンはここ数年で大きな経済格差が生まれるのではないだろうかと思う。 ■ 旅行先月、ラオス北部への旅行を実現することができた。既に帰国してしまった先輩隊員から是非一度行ったほうが良いと勧められていたが、予想以上の面白さだった。 北部の見どころは、山間の景色と、そこに暮らす少数民族の人々であると思う。考えてみると、今までの自身の旅行スタイルは、歴史的な建造物や壮大な自然を見るものであり、民族に会いに行くというのは全く未知の世界。村を訪ねて民族の人と話す、触れ合う、そのシンプルな生活と笑顔、これがとても魅力的だった。 ラオス人と日本人の間でも違いはあるが、まったくかけ離れてはいない。少数民族は、まず見た目の衣装や文化・生活スタイル、言語まで違う。しかし言葉は通じずとも、コミュニケーションは何とか取れるのである。ラオスに来て1年、ラオスに慣れてきたこの時期が、民族の面白さ、違いを認識できるこの旅行にぴったりだったように思う。
by obamiho
| 2011-03-16 22:38
| 青年海外協力隊トピック
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